想い出の写真
俺と渉は地元につくとまず煙草に火をつけた。深く吸い込み深く這いた。

「おちつくなぁ〜」

俺がそういうと渉はうなづきながら吸っていた。

「純、これからどうする?」

渉が聞いてきた。

「そうだな。飯でも食いに行くか?」

俺が言うと渉は

「おごりか?」

と聞いてきた。俺と渉はいつもそんなに金を持っていなかった。

「ラーメンぐらいならいいぜ」

俺は誇らしげに言った。渉は

「よし、決まり。はやく、いこーぜ」

とうれしそうにしていた。近所のラーメン屋に行くと

「純と渉じゃねぇーか。今日から高校生か?そーか、でかくなったもんだな。よし、今日はサービスしてやるから好きな物食え」

俺と渉は小さい頃からこの店に来ていたので、常連だった。

「いただきます」

店のおやじさんに頭を下げて、俺はから揚げセット、渉はチャーハンセットを頼んだ
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