【モテ期到来】
「誘う前からそれかよ!」
「だって…別に会おうと思えば会えるし…。いや、むしろ会おうと思わなくても会う…みたいな?」
「はぁ?…んだよ、それ!だったらさっさと付き合えよ!」
…簡単に言ってくれるなぁ…。
それが出来たらどんなにいいか…。
俺が踏み切れないのは“紗夜香ちゃん”の存在だ。
そもそも、別れを切り出したのもアカリにちゃんと告白したかったからだ。
なのに「諦めない」宣言され、俺の思い描いていた計画がダダ崩れだ!
「じゃあいい。太一、F岡高校の文化祭行こうぜ。」
「マジで!?」
「マジで。確か来週だよな?」
はぁ…それ、うちの文化祭より気が重いわ…。
そこで俺は考える。
俺が自分の文化祭に誘うのと、アカリの高校の文化祭に行くの…どっちがマシか…?
“誘う”か“行く”か…。
家に帰る道中もその事が頭の中をぐるぐる回ってた。