【モテ期到来】
隣に来た大本は俺がムカついている事にすぐ気付いたみたいだった。
「ね…ねぇ、太一どうしたの?」
おろおろし始めたアカリに友人が駆け寄る。
「…お前、ポジションは?」
「ピッチャーですけど?」
「じゃあマジで投げてみろよ。」
そういうと八木澤はニッと笑って小声で俺に言ったんだ。
「…賭けますか?…佐久間を…」
マジで殴ってやろうかと思うくらい腹が立った。
すかさず大本が間に入って俺を押し留める。
「太一!?よせ!」
「…大本。コイツの球、受けてやって。」
「…えっ!?それは構わないけど…どうしたんだよ!?」
「…後で話す。」
騒ぎを見ていた野球部員に俺は目を向けて「バット持って来い」と静かに言った。