【モテ期到来】
「…“なんで”?…そんなの自分で考えろ!」
「…つか、本当は打ち返せる自信ねぇんじゃねぇの?」
「ナメんな、一年坊主が!お前の球なんかアカリでも打てるっつーの!」
「ええっ!?わ、私は無理だよ!」
俺はアカリを振り返って「打てる」とキッパリ言い切った。
「多分、アカリの足ならランニングホームランもイケるかもよ?」
アカリは慌てて「ないない!」と顔を左右にブンブン振った。
「見ただけでなんで解るんだよ!」
「だから大したことないっつーんだよ。なぁ?大本。」
「まぁ…中学レベルなら悪くはないかもよ?」
「中学…レベル…?」
身体もまだ鍛え足りないし、速球に意識がいっててコントロールも最悪。
致命的なのはまともに投げられるのがストレートだけって事だった。
「もっと練習しろよ~」
俺はアカリに「行こうぜ」と言うとグラウンドを出ようとした。