【モテ期到来】
…今頃、太一は私からのプレゼントを受け取っただろうか…?
私は約束の時間に太一に鉢合わせしないよう、ぶらぶら駅前を散歩する。
陸橋の上から流れる車のライトを見つめ、溜め息が漏れた。
「…佐久間さん…?」
ふと呼ばれて振り返る。
「…三国紗夜香…!?…なに?…なんか用?」
「こんな時間に何してるの?…太一君と一緒?」
「一緒じゃないよ…独り。あんたは?」
「元カレとデートしてたんだけど、ケンカして逃げて来たの。」
そう言って三国紗夜香はちょっと笑って私の隣に来た。
「佐久間さんもケンカした?」
「…な、なんで?」
「判りやすい!顔に書いてあるわ。」
そんなに陰気臭い顔してたかな…
顔に手を当てた私にクスクスと可愛らしく笑う三国紗夜香。
「暇だから話聞いてあげる。…太一君と何があったの?」
思いがけない三国紗夜香の言葉に私は驚いて彼女を見つめた。