【モテ期到来】
そんなある日、俺はテニス部の女子に呼び出された。
案の定「好きです」って言われて嬉しかったが、はっきり言ってタイプじゃなかった。
俺は素直に「気持ちは嬉しい」と答えたけど、“ごめんなさい”をした。
こっからが問題なんだ!
その女子が俺に言った言葉は…
『ずっと好きでもいいですか?』
…だった。
あまり深く考えずに頷いた俺。
それから彼女は俺を追い掛け回した。
ファンとかそんなレベルじゃない。
友人達はそれを“ストーカー”と呼んだ。
その通りだ。
半年くらいそれは続き、いい加減俺もうんざりして彼女に言ったんだ。
「“好き”なのは構わないけど、つきまとうのは止めてくれ。」
…ってね。
そしたら今度は女子達から酷いバッシングを受けた。
“冷たい”“女ったらし”“サイテー男”
マジで女って怖いと思った。
それが俺が女を苦手になった理由。