【モテ期到来】
太一の連れてきてくれたイタリアンレストランは本当に美味しかった。
「ここのアラビアータが旨いんだよ!」
「じゃあ、それにする!デザートにティラミスつけてね~」
太一は笑いながら「はいはい」と言って注文してくれた。
「…美味しい!!」
「だろ!?実は例の初デートの時、彼女を連れて来たんだけど、勧めてんのに食わなかったんだ…」
「美味しいのに…」
「トマトが苦手とか言ってたけど、ここのはそこまでトマトっぽくないだろ?」
「わかんない。私トマト好きだもん。」
パクパク食べる私を見て満足そうな太一。
デザートのティラミスも格別だった。
「ヤバい、なにこれ~!めちゃめちゃ美味しい!!」
「マジ!?食わして!」
私は一口すくって太一の口に持っていくとパクッと食べて「うまっ!」と目を見開いた。