童顔教師が居候。





「今までずっと、離れ離れだったんだ。最近やっと会えて…まだ彼女もいっぱいいっぱいだと思う。それにアイツ、好きな奴いるみたいだし。」







…なんか、もやもやする。
亮介くんの恋愛の話題になったときから。
胸やけでもしたかな?でも揚げ物は食べてないし…
この不安な気持ちはなんなの!?






唯ちゃんは意味ありげににやっと笑った。
亮介くんは「しまった」と私にしか聞こえないくらいの声で呟く。





「大丈夫ですよ亮介さん!私、口堅いんで」






私と七海ちゃんと柚月ちゃんは首をかしげる。
後はずっと二人でにこにこしているだけ。
…唯ちゃんは今の話で何かわかったのかな?
後で亮介くんに聞いてみよっと。






そしてそれから何時間かたち、満足そうに唯ちゃん達は帰って行った。



洗濯ものを取りこもうと、ベランダに出る。





「ああ…これからまた二人きり…」





薄暗くなった空を見て、今夜は亮介くんにどんな命令をされるかと不安になる私なのだった。















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