清水の舞台
平成十九年○月△日

青山刑事から松木真理子に電話があった。

その電話は真理子が期待したものではなかった。

先日、倉田良行がS市郊外でみつかった、というものだった。

一人でのうのうと生きていたのだ。





真理子は電話をおくと、





「美しくなかったか……。死んでおけよ」


と、そう言った。







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