V系メンズに恋してる
プルルル…

3回目のコールで真嶋 麗は出た。


『もしもし?梓ちゃん?』

低めで優しい声だった。
一度聞いたら忘れられないような心地よい声。


『あ、あ、あの〜』

どうした私っ!ちゃんと話しなさい〜!


『アハハハ。梓ちゃん緊張してる?梓ちゃんの番号思いっきり通知されてかかってきたから大胆な子だな〜と思ってたけど』


『ウソッ!?非通知にするの忘れた〜ッ』


『アハハハ。ホントに面白いね。今からサリーにおいでよ。1人で飯食っても美味しくないんだよね』


『で、でも…。知らない人には付いていっちゃダメって…』


『子供かッ!アハハハ。大丈夫!取って食わんから』

凄く笑われてるんだけど…。私…何かおかしな事言ってるかな?


『ご、ご飯だけなら…』



『よっしゃ!サリー着いたら店員に真嶋のツレだって言えば大丈夫だから。じゃあ、後で〜』

プツッ…。
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