愛 ~①巻~
唇を離す。

『陸…』

「………」

陸からの返事は無い。

『陸?』

私は陸の顔を覗く。

陸の顔は赤くて、茹蛸状態だった。

『陸!?どうしたの?顔赤いよ?』

「ななななななっ!」

陸は口をパクパクと動かす。

『…お腹空いたの?なんか、買ってこようか?』
「この…クソゥ!」

陸は私の頭をペシッと叩く。

『なっ…!なんで私が叩かれないといけないの!?』

私は無罪だ。

多分、無罪だと思う。

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