不思議書店
1、友達
古くて分厚い本などが並ぶ店内。

その奥に置かれる木製の机。

そこには年頃15歳ぐらいの少女が座っている。

机片隅には分厚い本がたくさんつまれていて、その机で本を読む少女の傍らには真っ黒な猫。

猫が何かを感じたのか、先ほどまで閉じていた目をうっすらとあける。

「珍しくお客かしら・・・」

少女はつぶやくように言うと、猫の頭を撫でた。

そして、店のドアはガラガラっと音を立ててゆっくり開いた。

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