Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
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ここ最近はベッドから出られない日が続いていて、今日もどうやら一日ベッドからは出られそうにない。


酸素マスクが煩わしくて何度も外そうとした。


でもその度に近くにいる誰かに止められた。



「大津、先生…これ、外したい…です……」

『嫌だろうけど、外したらもっと辛くなってしまうよ』

「……はい」



体には機械をつながれ、心拍数や脈拍などがモニターに映し出されている。


見たところでどの状態が普通なのか良く分からない。


モニターなんて見なくても自分の体だから、なんとなく分かるけどね…。



『私はそろそろ行かなければいけないが、何かあれば直ぐに呼ぶんだよ?』

「はい、ありが…とう、ございます」



笑って大津先生に答えると、優しい笑顔で返してくれた。


大津先生が病室から出て行く姿を見送り、私はそっと目を閉じた。






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