Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
車でも行ける様な道になっていたが、俺たちはあえて以前と同じようにバスで行って、途中から歩くことにした。


花を買うために、バスに乗る前に花屋へよった。



「まりあちゃんの好きな花とか知らないの?」

『知らねぇ』

「そういうところがダメだんだよ」



本当のことを言われて言い返せなかった。


花なんて誰にも贈ったこともないし、興味ももったことがない。



「何色にする?」

『白とピンク』

「そうだねっ!まりあちゃんのイメージにぴったりかも」



色を決めたら音葉が店員に話しかけ、花を決めている。


その間俺は店内をうろうろしていたが、やっぱり花に興味を惹かれる感じはしない。


横目で音葉を見ると楽しそうに花を選んでいた。


女は花だとかキラキラしたもんとか、可愛いもんが好きだもんな。





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