Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
いったい何処に行っちゃったの!?


段々見付からない事に苛々していると、雨の音の中に女の人のキンキン煩い声が聞こえた。


一緒にいた女の人かも!!






「急に降りだすとかマジ最悪!!メイクも髪もぐちゃぐちゃだしッッ!!てか寒いッッ!!」

『お前うっせぇよ』

「何それ!?寒いって言ってんだから温めてよね!!」



公園のトンネルみたいな遊具の中から聞こえてくる男女の声。


間違いなく京ちゃんだッッ!!



「京ちゃんッッ!!」



私はトンネルの中に駆け込み、京ちゃんの腕を掴んだ。



『ッッ!!まりあッッ!?おまっ…何してんだよ!?』

「何してんだよは私のセリフだよ!!風邪ひいたりしたらどうすんのッッ!?バカッッッ!!」

『バッッ!?お前こそビショビショじゃねぇかよ!!』

「京ちゃんのせいじゃん!!それに私はいいのッッ!!」






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