愛を知った時

「近々打ち合わせはするから。今日はお先ね~」


またまた、あっさり振られる…



何やってんだ俺…




…………撃沈




「結花ちゃん!!そりゃないよ~」


そう言って、俺は結花ちゃんに食いついていく。

すると、校門辺りで男が待ってるのが見えた。
傍らにはビックスクーターがある。


もしかして、例の彼氏さんとやらか??


俺はその人を指差して

「あれ、結花ちゃんの彼氏??」

「うん」


やっぱりな。


「へ~~~」

そう言うと、俺は男の元に走り出した。


「???」


その男は、急な事で驚いている様子だった。


「結花ちゃんの彼氏さん??」


「は…はい」


男はキョトンとして答える。



「俺、結花ちゃんの事好きですから。」



「えっ???」



「俺、結花ちゃんをあなたから奪ってみせますから。」



男は少し考えてから



「…お名前は??」



「伸…長瀬 伸です」



「私は広瀬 香です。伸さん…それは宣戦布告ですね。受けました。絶対に結花は渡しませんから」



俺達は、バチバチと火花を散らした。



『俺の宣戦布告を受けるなんて、良い根性してんじゃねーか』


気に入った!!!

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