愛を知った時
今日は馬車道の式場まで打ち合わせ。
楽しいはずなのに、
何だか乗り気になれない……
ワガママな私。
香がもうすぐ迎えに来てくれるのに。
私は支度をしていたのだが、やっぱり気分が乗らない。
疲れが溜まってるのかな?
ため息ばかりが口から漏れた。
――――ピンポ――ーン
きちゃった…
私は玄関を開けた。
「行こうか」
「うん…」
そう言ってから、私は俯いてしまった。
香は心配そうに私の顔を覗き込む。
「どうした?具合悪い?」
私は首を横に振る。