愛を知った時
――――コンコン
次に顔を出したのは香。
「結花、大丈夫?」
「…香」
私を見て目を丸くしてる。
「結花…だよな?」
「うん」
「お~~結花の声だ」
なんてコントみたいなコメント…
「先に行ってるからね。」
私が頷いたのを見てから、香は出て行った。
――――コンコンコン
「樋口様、そろそろです」
そう言って顔を覗かせる。
「分かりました」
ゆっくりと腰を起こす。
松嶋さんは、私の手を取り先導してくれた。