その笑顔は反則、
それは聞き覚えのある声だった。
ずるーい、私もそこがいいー
同級生、上級生の声が響く。
「か……川崎くん、」
応援団のメンバーになっていた
川崎くんが隣に座る
「はは、なんか話すの久々?」
理由は分からないけど上がる心拍数
「合宿……ぶりかな?」
「だね」
帽子をきゅっと被ると前を向く彼、
「そういや裕一たちおめでただね。今更なんだけどさ」
次は笑顔をこちらに向ける。
またドクドクと脈打つ心臓。
「だね、うん」
つい目を逸らしてしまう。
誰だってこんなイケメン
間近で見たら緊張するわ……!
「俺〜自意識過剰だったかな?」