その笑顔は反則、



「俺東京の高校行くんだ。
だから別れよう。ごめんな。」


卒業式の夜、そう言って彼は私を抱きしめた。







涙はでなかった。悲しいって感情がなかった



「そうだね、2年間ありがとう。」

「すっげー愛してた。今もすごい好き。」


「わたしも。」




その言葉は偽りにしかなかったけど、



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