吸血男子
「へぇ…自覚はないってことか」

「うん」



 自覚がないモンスターなんて滅多にいない。





「珍しい種かな…? それともモンスターに憑かれてるとか?」




 真剣に悩んでる時哉を置いてブツブツと何かを言ってる陸。





「陸モテるし、すぐできるって。んな心配するなよ」





 仕方なく慰める。



「は、どうだか。陸みたいな不良は一生できないかもね」



 霧が笑って言う。




 このドSが。





「てめーなんかにぜってぇゴールやらねぇよ」



 そう言って猛スピードで学校に向かって行った。





「うわあああ!! 嘘、嘘!! ごめんって!! モンスターの知り合い教えるから!!」




 にぎやかだな。



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