吸血男子
「海斗君、終わった…?」

「ん? あぁ…」



 涙目の美梨亜がそばに寄ってきた。




「まだ消えてないの?」

「これは紋章と関係ねぇってさ」

「…じゃあ何だろう…」

「さぁ? …ッ!!!」





 また激痛が背中に走った。




「か、海斗君!?」

「海斗!」




 激痛が絶頂に達したとき、バサッと音がして痛みが止んだ。




「「え…」」




 驚いている美梨亜と親父。




「海斗君…翼が……」

「は?」



 俺は背中を見た。




 そこにはなぜか群青色の翼が生えてた。



「正体はこれか…」



 親父がぼそっと呟いた。




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