吸血男子
「ちょっとぉ!! うちらの海斗に何したのよ!! 海斗から離れなさいよ!!」




 近くまで来た取り巻きの女の子たち数十人。




「えとえと…」

「何テンパってんの? だっさぁい」

「……あ」





 後ろの方でふらふらしてる海斗君。






 大丈夫じゃなさそう。




 雲ひとつない空に紫外線がすごそうな日光。





「大変……」

「はぁ? 大変なのはあんたの頭でしょ!?」

「…ちょっとどいて!!」




 真っ青になっていく海斗君の顔。




 白い肌が青くなると怖い。





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