吸血男子
 急いで海斗君の元に駆け寄り肩を貸す。



「大丈夫…?」

「……あぁ…日陰行きたい」

「わかった…血いる?」

「美梨亜が貧血になるじゃん」

「私はいいから…」




 とりあえず先生に伝えて日陰に海斗君を運ぶ。




 さすがに女1人じゃ大変。




「あ、海斗貧血?」

「…げ…あ、うん…」

「何、げ って…」




 近くに来てくれた霧君に肩を貸してもらって一緒に日陰に運ぶ。





「ヴァンパイアは大変だな~…」

「う、うん…」

「大事な旦那さまを早く家に帰って看病してやったら?」

「海斗君嫌がると思う…」




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