吸血男子
「あら、さすがね。実は相談があってきたのよ」




 紅茶を出すと1口飲むと話し始めたママ。




「スカルゴーストの事件が解決したところで悪いんだけど…実は隣町の高校にモンスターが住み着いたらしくて…しかも厄介なの」




 隣町に住みついたのはフランケン。




 大男のような体つきにお世辞でもカッコいいと言えない顔のモンスター。




 心は優しいはずだから数少ない中でも人間界の出入りが許可されてるモンスターの一種なんだけど。





「なんで厄介なの?」

「そのフランケンが悪徳高校の生徒に目をつけられててね…困ってるの。そこで相談されちゃって…」




 つまり話しをまとめると、フランケンを助けるために少しの間、隣町の高校に編入して欲しいということ。




 こっちの高校には理事長が私たちの存在を知ってるから何とか上手くは行くけど…。





「2人で行くのはまずいわね」

「なんで?」

「名字は同じだし…行動が取りにくいわ」





 …そうかな?




 でもママのいうことだし、ちゃんとしなきゃね。





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