吸血男子
 海斗君体調悪いのに何やってんだか……。




「私も魔女なの」

「嘘!!!」

「ホント…」

「きゃー!! 美梨亜が魔女とか似合い過ぎ!!」

「失礼…」





 まぁ、それはひとまず置いて…私と海斗君は雪乃に力を借りて15分ほど涼しくなるようにして空を飛んで帰った。




 海斗君はほどんど動けないから私が魔力で浮かせた。







「え」

「あら、早かったのね」

「ママ…パパ」




 リビングに入ると自分の家のようにくつろいでテレビを見ていた私の両親。




「こんにちは…」

「海斗君、元気だった…ってあら。元気ないじゃない」

「ちょっと日に当たりすぎちゃって…ベッドに寝かせてくるね?」

「あ…」




 ちょっと待って。と言うような目で見つめるママ。



「何か話しがあっていらっしゃったんですよね? ご用件は?」




 すかさず海斗君は話しかけた。




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