プラットホーム
『ピンポーン♪』


私は今、先生のマンションのインターホンを押しています。



生徒と先生だから、卒業までは外で会うのはやめようって二人できめた。



だけどその代りに、週末は先生の家でまったりするのが最近の決まりになってる。



「開いてる」


先生の声がして、確かめてみると本当にドアが開いていた。


不用心だな・・。



「先生、仕事中?」



「まぁ、お前らの進路、そろそろ考えなきゃいけねぇからな」



そういえば、あと一年で卒業か。



「「はやいね」」



先生とはもった。



「ぱくんなよ」


「せんせいこそ」



「で、お前は進路どうすんの?」



「普通に大学行って普通に就職かな」



本当は先生のお嫁さん とか言いたいけどね。



「じゃぁ、ここ離れんの?」



「いや。一人暮らしは怖いから、家から通えるところにする」



「ふーん」
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