空色クローバー
「お前はまだ昼休み気分なのか…?」

陸の机にはお弁当が乗ったままだった。
もちろん教科書もノートもロッカーの中だろう。

「だったら空も…っていつの間に本が教科書に!しかもご丁寧に64pが開かれてる!?」

チョップされてる間に、だ。

「松本がなんだ、早く用意しろっ!」

陸は、放課後な。と言った後、すぐに椅子に座り机の上を片付けた。


放課後。

「空だけ誤魔化すなんて狡い。」

陸は、目をつけられて、5時間目の間、散々指名されていた。

「時間割覚えておけ。」

「たまたま忘れてたんだよ。」

その言葉で…陸のしたり顔を思い出す。
慣れないことした陸が悪い。
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