空色くれよん
私はそれ以上話し掛けるのを止め、
ノートのコメント書きを再開した。

その時だった。

「すみません!」

聞き慣れた声。

空くんのお父さんだった。

「こんばんは。」

走ってきたのか、息が切れている。

「いや、申し訳ない。
今日も仕事が忙しくて。」

「いえ、大丈夫ですよ。
私もまだ仕事が残っていましたから。」

「…そうだ、いつも遅くまで
預かって貰っているし、
良かったら、この後一緒に
食事でもどうですか?」

「えっ…?」

一瞬、ドキッとした。

まさか誘われるなんて
思ってもみなかったから。
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