レンタル彼氏【修正中】
死ん……だ??




まさか、郷子に限って。
でもおばさんの瞳には涙が溢れていた。




その様子からすると冗談でも嘘でもない。

ましてや、自分の娘を冗談で殺すなんてことはしないだろう。
少なくとも、このおばさんは。




でも、どうして郷子が?
いつも笑ってた郷子が??



急に?
突然??



あたしの頭の中は質問と言う名の言葉が張り巡らされていた。





「いつも、笑ってた……」




おばさんの瞳はどこか遠い空を見つめていた。




「おばさん、こういうことあまり言いたくないと思うんですけど、どうして、郷子死んじゃったんですか?」




おばさんの瞳から溢れていた涙が頬を伝った。
そりゃ、娘の死なんか思い出したら悲しまない人なんていない。



隣では南が泣いている。



そのすすりなく音だけ、が部屋の中に響き渡った。



< 22 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop