レンタル彼氏【修正中】
「ストーカー……?」
静まりかえったあたしの部屋で、ポツリと悠季君が言った。
あたしたちはさっきのことを全て悠季君に話した。
誰かに視られている恐怖のせいか、
落ち着いて座ってられない。
家の外にいるかもしれない。
この部屋を視ているかもしれない。
「落ち着いて要ちゃん」
あたしの肩を押さえて、悠季君が言った。
その言葉でやっと少し落ち着いた。
でも、
まだ波江は震えていて、目には涙が溜まっている。
当たり前だ。
自分がストーカーされているんだ。
怖くないわけがない。
ストーカーされていない自分でも怖いのに。
「波江、今日はうちに泊まっていって」
静かに波江は頷いた。
「俺もいるよ……って、それは無理か」
「ううん。悠季君も泊まっていって。そっちのほうが安心する」
男の子を泊めるのは初めてだけど、
いてもらったほうが、すごく安心する。