先輩とあたし


「おはよーございまーす」
軽めの挨拶に皆ちゃんと返してる、一応あたしも返した。

「葵、宿題やったの?」

お母さんが目玉焼きを焼きながら聞いてきた。


「うっうん、一応やったよ」

「そう、それならいいんだけど、」


やってないし、茉莉に写させてもらおうっと。


「新クンはどう?ぐっすり眠れた?」

「おかげさまで」

笑顔で言う先輩。
その笑顔いろんな女の子に振りまいてるんだろうな
ズキッって胸がなった。
ズキッてなんだズキッって


「じゃあ、あたしはもう行くね。いってきまーす」
朝ごはん食べてすぐに家を出た。
家族の中にすっかり溶け込んでいる先輩にあたしは同化できず、またあくびをしながら歩いた。
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