汚れた青春〜HALUNA〜
中学生
璃子…1③歳
晴菜…1③歳

あたし達は
中学に上って
すぐに仲良くなった


ガタタッ…

「…ねぇ!どこ小?」

教室のいたる所から
聞こえるやり取り

「………めんどくせえ〜」

あたしは一人
小さく零していた

その時だったんだ
晴菜に出会ったのは…

晴菜はいわゆる
ヤンキーというやつで

入学式の時から
ピアスをして
金髪で
スカートは膝上だった


何故だろう…
いつもなら…

「…馬鹿馬鹿しい何を
いきってんだよ」

とか冷めて思うのに

晴菜は違った…

「かっこいい…」

「…え?」

「あっ…」

つい声にだしてた。

周りを見つめると
みんな口をあんぐり
していた。


「ごめん…つい…」

なんだかあたしは
空気に負けて
謝ってしまった。


「………ぷっ」

「え?」

晴菜が吹いた

「あんた面白い」

「えっ」

なんだか嬉しい…


「友達になって!」

思い切って
あたしは言った

「…友達って言ってなるものかぁ〜はは」

「あ…そっか」

「気にいった!いいよなろう」


晴菜はあたしに右手をだした。

あたしは焦って
右手をだしてしまった

「…あっ!」

慌てて左手を差し出す

「あはは〜…オモロ」


“よろしく”

この日からあたしと
晴菜のライフが始まった


「璃子っ」

あっ…晴菜だ!
廊下で響く晴菜の声が
大好きだったんだ

「晴菜ぁ〜」

あたしは抱き付く

勿論これが二人の挨拶


「璃子ぉ今日さぁ〜、
あたしの知り合いと遊ぶけど一緒においで」


えっ!晴菜の知り合いに会わせてくれるの

「うん!行く」

あたし達は二人
制服のまま駅前の
カラオケに行った。

部屋に入ると
やはりヤンキーとゆうのか…迫があった。

あたしは元々
ヤンキーがさほど
怖くなかったが

晴菜の知り合いなら
尚更安心した。


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