生徒会のプリンス
「おい、会社に来たなら社長に挨拶していけよ?」
「あのな、社長は社長らしく、社長室で偉そうに椅子にふんぞり返ってたらいいんじゃねぇ?ほら、見ろよ。俺とお前が並んでるから、周りの社員がひざまずく勢いで気をつかってる。」
「いやー、社長室にいたら仕事しないといけないだろ?」
「いや、しろよ。」
今、俺の目の前には遠藤化粧品の社長がいる。
でも、ちっとも社長らしくない。一応スーツは着ているものの、ネクタイの巻き方もボタンの止め方も適当。
まぁ、イケメンだからそれも似合ってるんだけど。
「それにしても、会社嫌いのお前がここに来るなんて、珍しいな。」
「あ、あぁ。少し用事があって。」
「ふーん……。」
遠藤化粧品の社長は、俺より7つ上の兄貴。
去年、親父が社長職を譲って、会長になっただけなんだけど。