生徒会のプリンス


「まぁとりあえず、最終確認をしましょう。洋介。秀と慎哉を呼んできてください。」




「はいよ。」




……あいつも来るのか。




「なぁに?誠。」




「お兄ちゃんが来たくないって言うから、私が代わりに……。」




茜があいつの代役?




……ふぅん。そうまでして私の顔を見たくないのか。




「詰めの会議をします。慎哉が作ってくれたルールに乗っ取って説明すると、鬼は一年生のクラスから2人ずつの計16人、それから生徒会の合計22人で、320人の一年生を探します。隠れていい場所は学校の敷地内全て。ただし、トイレとか更衣室は除きます。制限時間は三時間。一番、見つかった人数が少ないクラスに賞品、そして一番見つけた鬼のペアにも賞品を出します。鬼は、自分のクラスの人は見つけても無視をします。他のクラスの人を見つけたら、与えられた色のシールを貼るという形です。」




……何か、私の意見がすごいことになってない?



< 95 / 260 >

この作品をシェア

pagetop