今日もお前がそばにいる!!

 まさか、俺が高校になんか
行けるとは…

 俺は、坂神瑠那(さかがみるな)。
 女だ。
  以後よろしく。


「ったく。
 なんで、あんなヒラヒラしたもん
 はけるんだよ??
 ズボンじゃいけねーの??
 普通に!!」


 生まれてから一度もスカートを
はいたことが無い。
 そのせいか…
口が悪く、髪も短い。

 そしてよく、
男だと思われ喧嘩をうられる。
まぁ、負けねえからいんだけど。


「おい、瑠那!!
 お前…
 入学式くらいスカートで来いよ!!」
「はぁ??
 別にいいだろ??
 髪はちゃぁんと黒くしてんだから!!」

 このおせっかいは、
親友の瀬戸雄二(せとゆうじ)。

「はいはい。
 えらい、えらい。
 ほら、教室行くぞ!
 どうせ、迷ってたんだろ???」
「は??
 迷ってね~し。」


     雄二サイド

 目を離したらすぐいなくなる。
超方向音痴のくせに…
 
 自覚してね~んだよ。

そして…
どうしてあのバカが、
この市立結先高校に入学できたのか…

「謎だらけじゃねーか。」
「あぁ??
 なんか言った??」
「いや。
 別にぃ。」

 おぉ~
恐い、恐い。
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