いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「楓花!!」


手を振りながら楓花の元へ勝彦が走って来た。


「遅いぞ!!」


「ごめん、ごめん。
まさか楓花の方が先に着くなんて
思ってなかった。」


「フフッ、私だってやる時はやるのよ。」


「それは失礼しました。」


「じゃあ今日は遅刻したから
昼ごはんは勝彦の奢りね。」


「はぁ!? 約束の時間には
十分間に合ってるやん!!」


「ダメ。私より遅いバツ!!」


「えぇ~!!」


「何食べようかなぁ~
さぁ、行こう!!」


楓花はそう言って勝彦の腕に腕を絡ませた。


「たくぅ~・・・」


呆れながらも嬉しそうに笑う勝彦。


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