いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
バサッ!!


楓花は部屋に入るなりベッドに飛び込んだ。


「お兄ちゃんのアホ・・・」


ぐぐっと布団を握りしめる。


「お兄ちゃんのアホっ!! 
アホっ!! アホっ!!」


足をバタバタさせながら何度も叫ぶ楓花。


何度消そうとしてもお兄ちゃんと女の人の
キスシーンが甦る。


「お兄ちゃんなんか嫌いや・・・」


楓花の目から涙がこぼれおちた。


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