解けない方程式なんて作らないで(仮)

迷い

『…美…遊美!!』


ん・・・先生?


『お前今5時だぞ!!』


「まだ5時…?」


『てめぇなぁ...今日から修学旅行だっつーの!!6時に優愛と待ち合わせしてんだろ?』


「…あっ!!やばい!!そうだった!!」


今日から2泊3日の修旅ってすっかり忘れてた!!


今日まで係りごとの集まりとかあって忙しかったハズなのに!!


急いで準備しなきゃ!!


って言ってもまぁ記憶にはないけど案外昨夜から準備しといたんだよね。


『つってもだいたいお前らどこで待ち合わせしてんの?』


「んーっとね、駅」


『どこの?』


「どこのって…あっ!!」


『お前気づくの遅い!!』


忘れてた…いつもの駅だとこの家から遠いぢゃん!!


~♪


なんて考えてたら丁度優愛から℡が来た


「はい」


「はよ、遊美…ってそうぢゃなくって待ち合わせどうする?」


優愛も同じこと考えてたみたい。


「どうしよっか…あっ!!」


先生に携帯取られた。


『優愛?お前あと20分で準備して学校来い!』


ブチッ


…え?


いや…ちょ待てよ!!


何勝手に℡切ってんのよ!!


「何してんの!?」


『お前らのために俺が送ってやるつってんだよ!』


「なんで?先生車どうすんの?」





この沈黙すっごい気まずいんですけど(汗)


そんな気まずい沈黙を破ってやった


「えっ、先生考えてなかったの?」


『いや、どっか駐車場止める』


「へー…あっ」


こんなMeでもたまに閃く


「もしもし?」


「遊美やけど雷飛?」


「そりゃ、俺の携帯だからそうだけどどうかした?」


「あの今日―――」


Meが閃いたのは雷飛に車を戻してもらうってこと。


って思ったら今からこっち来てくれるって。


「先生!」


『あぁ?』


機嫌悪そうな返事しないでよ…


「雷飛今からここくるから先生車出さなくていーよ!」


『…マヂで?』


「うん!!さすが雷飛って感じー!!」


チッ


…?


なんか先生が舌打ちした気がしたのは気のせいかな?


さて、多分龍神さんもう来るから…


よし、完璧!!


ピーンポーン


あっ、来たっ!!


『遊美行くぞ!』


「待って―!!」



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