銀盤少年
踊り、舞い、最後は日の出と共に終末を向かえる骸骨達を見送りながらほくそ笑む、外道な死神を狼谷は演じる。
支配する者とされる者。どちらも狂っていることに間違いないが、両者は決定的に間逆の立場にいる。
その立場を演じ切れたことで、二番煎じという批判は払拭された。
不気味な笑み。背筋に冷たいものが伝い、ビクッと身体が震えた。
表現の狼谷は健在か。
初っ端からツイズルを披露。俺にだってできるターンだが、なにかが違う。決定的に違うなにかがある。
やっぱりこいつは狼谷健太郎だ。やっぱスゲェ。凄すぎる。
バッククロス(後ろ向き)でリンクのコーナーを回りスピードをつける。
早い。トップスピードが桁違いだ。
右足アウトサイドエッジに乗り、弓なりの軌道を描きながらジャンプの助走に入っている。あの軌道はアクセルか。
アクセルは六種類のジャンプの中で唯一前向きに踏み切るジャンプ。