彼女の10円。
「お疲れ様でした~♪」



その言葉と共にあの女が笑いながら出てきた。



笑ってる!!



ドキッ



何だ今の。



そんな事は置いといて、俺は女に話しかけた。



「おい。」



女は俺の声に気づき振り返った。



「何?」

「お前なんなの?」

「は?」

「俺はガキじゃねぇ。」

「ガキじゃん。」

「お前ムカつく。」

「アタシ、ガキに構ってる暇ないの。じゃあね。」



女は俺に背を向けて歩き出した。



「待てよ。」

「しつこい。何?」

「何でそんな態度とるんだよ。」

「あんたがムカつくから。」

「俺、何かした?」

「うるさい!!じゃあね!!」



何で俺が怒られんの?



マジ意味わかんねぇ!!



でも、何か気になる。


< 16 / 171 >

この作品をシェア

pagetop