彼女の10円。
「イチ!?」



拓の事を考えて、軽く妄想に浸りながら歩いていたら後ろから声をかけられた。



「奈々さん!?」



この人は俺のアニキのタメの奈々さん。



奈々さんに誘われて、3回くらい遊びでヤった。



「久しぶりだね♪イチ、またかっこよくなったんじゃない!?」

「奈々さんこそ、大学生って感じ♪」



俺は久しぶりに会った奈々さんと道ばたで話す。



「今から予定ある?」

「アニキに追い出されただけだから暇だよ?」

「アタシに付き合って♪」

「俺、今日はあんまり金ないよ??」

「任せなさい♪」



俺は奈々さんは嫌いじゃない。



キレイだし、後腐れがない。



俺は奈々さんの隣を歩く。



「飲み行くよ~♪」



奈々さんはさりげなく俺の腕に手を回し、俺を居酒屋まで連れていってくれた。


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