彼女の10円。
「いらっしゃいませー」



俺はいつも通りジュースを持ってレジに向かう。



「148円です。」

「あい♪純ちゃん、俺と付き合う気になってくれた?」

「太一、今日のバイト終わったら会える?」



えぇぇぇ!!!



いつもと違う反応!!



「会える?」

「会える!!会える会える!!」

「じゃあ21時にココに来て。」

「わかった!!」



純が!!



会える?って!!



やべぇ…



マジ嬉しい♪



でも待てよ、『もうココに来ないで』とか言われるんじゃねぇかな…



ありえる…



行きたくなくなってきた…。



俺は家に帰り康子のメシを食って、風呂に入ってから出かける準備をした。



家から純のコンビニまで歩いて15分。



俺は玄関を出て歩きだした。



これが純に会う最後かもしれない…


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