学園奉仕活動
「では、私の話はこれぐらいにしまして・・・・・・」


やべっ、ちょっ


咄嗟に「もう少し延ばして」と、校長に合図を送る



が、


「???・・・・・・では、新しく出来た部活動の紹介を・・・・」


俺の合図は校長には理解されず

「What?」と言いたげな顔をしつつも出番をくれやがった。



本当、融通が利かんハゲマクリだ・・・・・・。



「奉仕活動部の皆さんです。どうぞ〜」


テレビ番組のゲストの様に呼び出してんじゃねえよっ、たくっ。



ハゲマクリめがっ。



「おい、早く出ろ」


背後からアリスがそう言って軽く押し出そうとしてきたので、こうなりゃやけだと、俺は一歩踏み出し、壇上へと出ていった。


「・・・・・・・・」


とりあえず、ロックな感じで、高らかに上げた右手の人差し指と小指を立てる。


後は、皆付いて来てないとか、コント的な事をしていないのを願いつつ、壇上の中央に居る校長の元まで歩いて行くと校長は、俺にマイクを渡して数歩後ろへ下がり場所を明け渡した。


いや、てか


「・・・・・・・・・」


俺にマイク渡されてもさ・・・・・・


「・・・・・・・・・」


どうしよう・・・・・・


マイクを手に持ったまま、ちゃんと付いてきていた奉仕活動部の面々に、助けを求めるよう顔を向ける。



< 75 / 190 >

この作品をシェア

pagetop