レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
えっ……?


「な、なんで……ですか?」

「ん? 何が?」

な、何がじゃなくて……。


「ちゃんと言わなきゃ、判んねぇだろ?」

本多君の手が私の頬に置く。


「え……、っ」

だって、……だって。

ちゃんと、キス……してほしいのに。

触れあうだけだったから……。


「……未良」

チュッと音を立てて、こめかみの近くでキスされる。


 ……っ、それだけじゃ、足りないのに……。


私は目に涙をためて、本多君を見つめた。
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