レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
 * * *


待ちに待った、放課後。


呼び出されたのは、今は使用されていない教室。


「……指導に入る。って、言いてぇけど、まず掃除な。ここを指導室にすっから」

そう言って、本多君は私にほうきを渡した。


え?

2人っきりで、するの?


「菅原?」

「きゃっ!? な、なんですかっ」

「手ぇ止まってる」

本多君にそう指摘されてしまって、ほうきを持つ手を動かす。


私はこんなにドキドキしてるのに。

やっぱり、女の子とこんな場面に慣れてるのかな……。


私はどこか不安だった。
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