レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
*キスの指導
「今日から秋永先生が休暇を取られることになったので、代わりに僕が授業を受け持つことになりました」

えっ……。

ホントに……?


私はとにかく落ち込むしかなかった。


「……菅原さん。用事がありますので、後に準備室へ来てください」

「え、……あ、はい」

何かしたっけ、私……?


苦手な先生なだけに、行くのが億劫だった。



「やだよぅ、梶原先生のところに行くの……」

「ホント、未良って裕貴先生が苦手だね……。いい先生じゃん」

「そうなんだけど……。苦手なものは苦手だし……」

「……わかった。私も一緒に行ってあげるから。でも、部屋の前までね」

「え……。ありがとう、実保ちゃん……!」
< 55 / 216 >

この作品をシェア

pagetop