僕らのさいごの旅にでよう。【BL】


遺していた、僕の言葉。

それで少し、彼の元に残った。
それは彼のしている、
ブレスレットのカプセルの中に。

そうして何故か、
今も隣にいる事が出来る。


ただし、触れる事が出来ない。


確かに存在している彼の手に、
僕の手は埋まってしまっている。


それを2人で苦笑して、
それでもそのまま、重ねておく。


もうすぐ、電車が止まる。


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