ピリオドと始まりの世界
「っ・・・笹目痛い・・・」
「良く私がやってるとわかりますね」
「笹目の手だけ冷たい。」
「あぁ」
「お兄ちゃんや芽瑠さんは、たぶん手と手を合わせていたから体温が熱い」
「アハ。汗びっしょり」
「心配したんだよ。」
「…そうだね。心配かけた。でも一番心配してたの私のはずだったのになぁ」
「おれの方が倍だな」
「ハハ。そうみたい。」
痛みをこらえた式神の声は、かすれていた。
「…」
その声が精いっぱいだったかのように式神は力を抜いて倒れた…。
「…神?」
「式神・・・?どうした?」
「…おい?」
「神?!大丈夫ですか?!まぁ…血流が悪い・・・すぐに私の家へ!」
「ああっ」
あせったよ。あの時は。芽瑠もおれも、式神の体だけが心配で。
それから先なんて考えても見てなかった。