ピリオドと始まりの世界
~笹目の家~
「…かなり重症な藻は見てわかりましたが…」
「どうなんだ?」
おれはイライラと心配を混ざり合わせた声を放った。
「…正直不安な状態です」
「っ」
くそ。なんで式神が。
「わたくしも全力を尽くします・・・が、多分意識は戻っても生活は大変です」
「…」
「眼は片目を失明させていますし。多分もう片足は力弱くなっている」
「…」
「迷惑をかけたくない一心に死のうとするかもしれない」
「なっ」
「もしもの話ですっ」
「…」
「式神ちゃんは・・・そんなよわじゃない」
「…あぁ。そんなことしたら止める。お前だってそう思うだろ」
「…えぇ。弱くないことなんて知ってます。」
「・・・」
「それと。合わせるとは失礼ですが・・・聞いていますか?」
「何を」
「本当の兄妹ではないことを」
「…あぁ。知ってる」
「は?どういうことだよ」
「元々捨て子だった式神を拾ったのが父親で式神が3歳4歳の頃売ったのが母親」
「…あの子はすべてを知った上で貴方を兄と尊敬し好んでいた。」
「…」
「でも生活に厳しくなった。日突然に。自分のせいだと思ったそうですよ」
「…」
「だから売られたそうです。自分から願い出て」
「…え、」
「売られあとは殺し屋家業育成施設に入れられて生き残ったそうです」
「…そんなこと知らなかった。」
「…大好きだったからこその書く仕事ですね」
「…菖蒲」